壁を突破する難しさとあっけなさ

最近の勉強事情

10月の試験勉強を楽しく過ごした割に、成績が振るわず一気にモチベーションが下がってしまい、12月の試験は初めていわゆる【落単】が現実的な結果となった。まだ結果は出ていないのだけど、なぜそこまで言えるのかというと、最後の自由記述30点問題をまともに書けなかったから。12月の試験科目も一通りテキストに目を通したり、問題集を最後まで解いたりはした。でも、とにかくモチベーションがまともに試験を受けられる状態じゃなかった。

ひとしきり自分にがっかりした後、受けた科目のテキストを目に入らないところにしまい込んで、次の試験やスクーリングのテキストを出す。新しい気持ちで、12月いっぱいはゆっくりゆっくり進めていくことにする。

 

旅行欲の復活

昔はそんなことはなかったのに、ここ最近は何か大きなイベントがあると直前に悪寒や微熱、ノドの違和感に襲われて身動きが取れなくなっていた。もともと身体が強い方ではなかったので、コロナの影響で少しの不調も許されないという風潮が緊張感を生んで、最悪の結末を叩き出すのがここ最近の外出事情だった。

自信が付いたのは11月に行った2泊3日のディズニー旅行だ。姉と2人、家族というのがよかった。家族というのは、安心して迷惑を掛けられるから、心理的負担が少ない。安心して迷惑を、掛け合える、と言ってもいいかもしれない。少しの不調も「昔から弱かったもんね」と言い合える相手との旅行は、久々の飛行機、久々の東京駅、久々のディズニーリゾートを乗り越えるにはぴったりだった。

そのちょうど1ヶ月後、つい一昨日、今度は約15年来の友人とディズニーランドに行ってきた。約束としてはこちらが先だったのだけど、私の体調が芳しくなくリスケジュールでこんなに短期間に行くことになった。11月に飛行機に乗った経験がまだ体に残っていて、すんなりと移動し、すんなりと会い、非常に楽しんだ。この友人とは特に20代の頃は毎年のように一緒にディズニーリゾートに行った。色んなホテルに泊まって、色んな食べ物を食べた。4年以上ぶりのディズニー旅行は、昔はこうだったよね、このホテル、ちょっと狭く感じるね、と、一緒に過ごしてきた時間を振り返りながらの旅行になった。

土曜日の午前、羽田まで来てくれた友人の姿を見つけてすぐに号泣し、帰りは品川で「1人じゃ帰れない」と駄々をこねて号泣した翌日、我慢できずに飛行機を検索したら、Air DoANAでセールをやっていた。今回の飛行機のほぼ半額で往復できてしまう。すぐに連絡して、2月の飛行機を予約した。

 

勉強も、旅行も、敵は自分の中にしかない。無理矢理にでもヌルっとでも、こじあけさえすれば案外なんとかなるのだ。

ゆく試験くる試験

終わってみれば、8月の試験の結果はかなりよかった。安衛法なんて、評定Sという一番いい評価までもらった。どんな問題が出たのかは試験の終了ボタンを押した瞬間に忘れてしまった。

そしてまた、今週末に科目修得試験を控えている。10月以降の試験は1回2科目まで、と決めているので、自分自身との闘いでしかない。科目は「労働者災害補償保険法」と「心理学基礎」だ。労災法に関してはいつもどおり、テキストの問題を解く勉強方法で、一足先に1周した。やはり苦戦しているのは「心理学基礎」だ。リポートで出題範囲になった部分については、単語に下線等引いて見やすくなっているものの、それ以外の部分、読んだだけになっている章の単語を目に入りやすくしておく必要がある。必要がある、と思っているのに進捗が悪い。

心理学のテキストは、10章立てで構成されているのだけど、章の取り扱う内容によって興味の深度が違いすぎて苦労している。心理学の「基礎」というだけあって、哲学的な内容等はほとんどなく、このテキストの多くは心理学の発展の歴史、有用とされる実験、感覚を数式化した流れなどが続く。そういったものの中に、歴史の転換やブレイクスルーとして有名な『パブロフの犬』や『電気椅子実験』、『ルビンの壺』が出てくる、といった具合である。章によって、というのは、全部が全部難しい単語やサラッとした歴史というわけでもなく、PTSDの具体的な時系列変化を詳細に書いた章や、犯罪者の心理学などミーハー目線で楽しめてしまう部分も存在する。

苦戦している、と言いながらも、単語の線引きは中途半端なもののとりあえず1周はできたし、2周目として試しに1章を改めて読んでみたら1回目とは大違いの頭の入り方で、「教科書は7回読み」の真髄のはしくれみたいなものを2周目のひとかじりで分からせられた気分である。

勉強以外だと、この1ヶ月で急速に手帳欲がムクムクしだして、文房具への散財っぷりが激しい。ロルバーンに手を出してしまったのが運の尽きで、すでにゼリーが書かれた2024年のダイアリーが手元にあるのに、渋いグリーンカラーのロルバーンダイアリーも手に取ろうとしている。ほら、ロルバーンのダイアリーは9割方ノートだからさ…。なんて思ってたら、ロロマクラシックだの、プロッターだのと革の手帳が目に飛び込んできて、今はトラベラーズノートのオリーブを、目を皿のようにして眺めている。心理学のテキストに、フランクル「夜と霧」の記述があった。言わずと知れたユダヤ強制収容所に収容された心理学者の名著だが、どんな過酷な環境の中であっても、希望や生きる意味を見出し過ごすことがいかに素晴らしいことか…。夫を亡くし、1人の時間を持て余して、特に大仰な目標があるわけでもないのに暇つぶしに通信とはいえ大学に通い出した自分も、もっと能動的に目標を見つけてみてもいいのではないか。たとえばこのトラベラーズノートは世界各地に店舗があって、その店舗にしかないスタンプがあるらしい。卒業するために単位を取る、単位を取るために勉強する、と同じように、スタンプを押しに行くためにその場所へ行く、という目標があってもいいのかもしれない、という、ギュインギュインと回り道をして買う動機を作っている最中です。

夏の過ごし方 ver.2.1 2回目の試験と続く学生生活

8月の科目修得試験を終わらせた。恐らく単位が取れないということはないだろうけど、それなりの評定を覚悟しておいた方が精神衛生上良さそう…という感想で終わった。いや、万が一単位も…。

今回は『労働安全衛生法』『考える力を付ける』『問題発見・解決力を伸ばす』の3科目を受けた。もうこれは確定情報なのだけど、社労士科目の方が楽だ。社労士科目は資格試験をベースにした科目だから、答えが明白なのだ。答えがあるようでない、ないようである科目の辛さが出た試験だった。

特に『問題発見・解決力を伸ばす』は設問の量も多くて、途中でキレた。(!)今思えば、量が多い分答えのある設問がなされていて、そういうバランスの試験だったと言えるのだけど、それにしても、それにしても多かった…。

それとは別に、テキストに書いてあることしか解答として認められないのに、この設問はどういう?というものもあった。どちらの科目かは忘れてしまったけど、これもキレた原因の一つである。

暑い夏の土曜日に、1人PCに向かってキレながら試験を受けた。何年か後に、思い出しそうな1日だった。

夏フェス以降、勉強の集中力が途切れていたけれど、試験によって強制的に60分集中させられたお陰で、また前向きに勉強する気持ちを取り戻すことが出来た。ここからはいよいよ一般科目にも手を付けて行く。

手始めに、『心理学基礎』のリポートから始めている。『心理学基礎』はリポートがWEBのみになっていたので、後回しにしていたのだ。WEBのみといっても、設問は紙の冊子と同じ形だった。一応90分の時間制限が設けられているけれど、何度も開き直しできるし、そのたびに時間はリセットされるので、実質時間制限はない。

『心理学基礎』は、「アカデミック心理学」という厚いテキストの科目だ。春に少し読み進めていたけれど、特に太字にがあるわけでもないテキストなので、どこが重要でどの程度流していいのか分からなかった。リポートをやってみると、問題の内容で重要な部分が分かってきて、読みやすくなってきた。リポートにあるのは5章分なので、他の章はリポートが終わった後に、自分なりに下線を引きながら読んでいこうと思う。リポートをやる分にも、本として読む分にも面白い科目だけど、試験が怖い科目の一つだ。

コツコツの、その先

テストが近い、というのとは全く関係ないと思うのだけど、やたらと家事に手を出している。気になっていたトイレもすっかりキレイになったし、普段より多めに洗面台を磨いている。

コツコツ頑張ることって本当に難しい。7月は朝の勉強でかなり自信を付けたけど、一度ゴールした後のモチベーションの維持が難しく、その場での足踏み期間がどうしても生まれる。足踏み期間というのは、一応手を出すのだけど集中力がゴミみたいになる期間のことだ。

労働安全衛生法を1周終えた後、残りの2科目を同じ要領で読み込んで、3科目分のテキストは通読できた状態だ。社労士以外の2科目については(頭に入っているかは置いておいて)2,3回読めているので、ここでもう1周安衛法が読めるとかなりいい感じになる。いい感じになるんだけど、1周目よりも明らかにテンションというか、集中力が保てなくなっており、口をへの字にする月曜の朝。

7月に受けたスクーリングで、画面の向こうにいる先生に「モチベーションが上がりません」と相談をしたら、すぐに返答が来た。「モチベーション、上げてどうするの、上がったら下がるだけだよ」つまり、モチベーションの有無に関わらず、ひたすら文字を追ってさえすればいい、ということなんだと思う。

7月の頭から見始めたYouTubeのチャンネルがある。もともとTik Tokでショート動画や配信をされていた方で、『only up』というPCゲームのRTA(リアルタイムアタック)走者、ぱっちさんのチャンネルだ。そのチャンネルで、彼は毎日のようにタイムアタックの練習をしている。『only up』というゲームはその名の通りただひたすら上に登っていくゲームなのだが、上がれば上がるほど足場は悪く、下に落ちるリスクは高くなる。うっかり足を滑らせて落ちて、途中で止まればまだいいが、場所が悪ければスタートの地面まで落ちてしまうというシンプルながら進むほどに恐怖が増すゲームだ。RTA(リアルタイムアタック)なので、そんな恐怖もお構いなしにどんどん走り、右に左にどんどん飛び跳ね、場所によってはバグのような画面になりながら上へ上へと登っていく。タイムアタックするときは、ロスになるミスがあるとすぐに最初に戻ってやり直し、という流れで走っていく。本番もまさにコツコツなのだが、それよりも驚いたのは気が遠くなるような練習量だった。道中には何か所か、いわゆる難所があるわけだが、それ以外が簡単かと言われると全くそうではない。難所に着くまでの道も、何度も最短と言われる通り方を練習する。ひとつの難所の練習に3時間、4時間費やしていく。

もともとRTA JAPANというイベントを好きで見ていたけれど、生放送でタイムアタックするという緊張感のある場面で披露されるフレーム単位の技の裏に、過酷なコツコツがあるんだと、少し考えれば分かることがようやく可視化されて打ちのめされたわけである。

当の本人は、きちんと他のゲームで息抜きしたり、タイムアタックするゲームをやらない日も作っている。自然とやっているのだろうけれど、ゲームとはいえ練習を3時間も4時間も淡々とこなす映像は、私に勇気をもたらすのだった。


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コツコツと続けていても、実を結ぶとは限らないが、そういえば私にも最近ひとつ実を結んだことがある。スプラ3のバンカラマッチのウデマエが、ようやくSになりました。(勉強しろ)

夏の過ごし方 ver.1.0

外の暑さと内の冷気で体力の消耗が激しい。北海道住まいとしては贅沢にもエアコンが付いている家で暮らしているのだけど、今年はあまりいい関係を築けていなかった。先週の土曜日は完全にダウンして、「今日は夏休みだ!」と思い込むことでやり過ごした。思い込みというのは素晴らしいもので、少し飽きが来ていたゲームに夢中で打ち込んだりできる。(久し振りにn時間スプラトゥーンに費やした人の感想)ここ数日でようやくエアコンとの関係を良好なものに出来て、朝の勉強も捗っている。

朝の勉強は時間で区切ってやっているのだけど、ここ数日取り組んでいる科目が「進んでいる実感」があまり湧かず、読んでいるのに不安になってくる。うすうす感づいていたけれど、社労士科目のテキストの進捗の感じやすさはありがたいものだった。量こそあるものの、過去問を解き終わったらすなわちテキストを読み終えたことになる流れは、過去問の数字でもどれだけ進んだか分かるし、「やってる感」を感じるには最高の科目だった。今読んでいるのは大学で執筆された専門科目で、そんなに厚いテキストではないし、書いている内容も難しくはない。ただ、これを自分事として応用しろと言われると…というタイプの科目だ。6月に受けた試験も同じようなテキストだったし、なんとか自分を奮い立たせて読み込むしかない。

朝は窓を2枚開けて、お線香をあげて手を合わせる。顔を洗ってから勉強をする。朝の通勤はバスを使う。お昼はガッツリ食べる。エアコンは帰宅してから点けて、お風呂の前に消す。お風呂は湯船につかる。バブのcoolタイプはいい感じ。ポップコーンは空気なので夜食べても大丈夫。パルムのレモン香るチーズケーキはヨーグルトの味がしておいしい。

疲れ果てた日曜日

朝、平日よりはゆっくりと起きて、時間を設定せずに勉強をした。労働安全衛生法のテキストを無事一周することができた。この後は社労士試験で特に出るとされている章をもう一度やりたい。その前に、8月に受ける予定の残り2科目もこの時間にやりたいと思っている。残りの2科目はすでに1,2周しているのだけど、ビジネス系の内容はどんな問題が来るか不安で仕方ない。6月の試験の反省を活かして、とにかく読み込むことに集中したい。

午後からは姉と一緒にアイドルのBlu-ray鑑賞会をした。ピザを頼んでパーティー気分で見ていたら暑くなって、早々にエアコンを付けた。午前中は窓から気持ちのいい風が強めに入ってきていたのだけど、午後にはすっかり風も止んでしまった。両親と暮らす姉が、父がもしかしたら認知症が始まっているのかも、と言う。Aを買ってきて、とお願いしてるのにA'を買ってくるというのが多いらしい。私もそれをされてしまって、まあ使えなくもないけど本来のものが来るまでの繋ぎにはなるしいいか、と思っていたところ。もしかしたらそうなのかもしれないけれど、正直”欲しいものを曲げられて解釈される”のは今に始まったことではないので、ちょっと違うんじゃないかな、と素直に伝えてみた。同じ屋根の下で暮らしていると、たとえ家族とはいえストレスも溜まるのだろうし、高齢になる親のことを姉だけに委ねるのは酷だよな、とは思っている。

姉との鑑賞会は楽しかったけれど、すっかり疲れてしまってしまった。午前中のうちにピアノの練習も終わらせておいてよかった。『VIVANT』を遅刻しつつ見たけれど、演出がチープだなぁ、と思いながらもモンゴルのキャストの魅力に抗えず最後まで見る。