コツコツの、その先

テストが近い、というのとは全く関係ないと思うのだけど、やたらと家事に手を出している。気になっていたトイレもすっかりキレイになったし、普段より多めに洗面台を磨いている。

コツコツ頑張ることって本当に難しい。7月は朝の勉強でかなり自信を付けたけど、一度ゴールした後のモチベーションの維持が難しく、その場での足踏み期間がどうしても生まれる。足踏み期間というのは、一応手を出すのだけど集中力がゴミみたいになる期間のことだ。

労働安全衛生法を1周終えた後、残りの2科目を同じ要領で読み込んで、3科目分のテキストは通読できた状態だ。社労士以外の2科目については(頭に入っているかは置いておいて)2,3回読めているので、ここでもう1周安衛法が読めるとかなりいい感じになる。いい感じになるんだけど、1周目よりも明らかにテンションというか、集中力が保てなくなっており、口をへの字にする月曜の朝。

7月に受けたスクーリングで、画面の向こうにいる先生に「モチベーションが上がりません」と相談をしたら、すぐに返答が来た。「モチベーション、上げてどうするの、上がったら下がるだけだよ」つまり、モチベーションの有無に関わらず、ひたすら文字を追ってさえすればいい、ということなんだと思う。

7月の頭から見始めたYouTubeのチャンネルがある。もともとTik Tokでショート動画や配信をされていた方で、『only up』というPCゲームのRTA(リアルタイムアタック)走者、ぱっちさんのチャンネルだ。そのチャンネルで、彼は毎日のようにタイムアタックの練習をしている。『only up』というゲームはその名の通りただひたすら上に登っていくゲームなのだが、上がれば上がるほど足場は悪く、下に落ちるリスクは高くなる。うっかり足を滑らせて落ちて、途中で止まればまだいいが、場所が悪ければスタートの地面まで落ちてしまうというシンプルながら進むほどに恐怖が増すゲームだ。RTA(リアルタイムアタック)なので、そんな恐怖もお構いなしにどんどん走り、右に左にどんどん飛び跳ね、場所によってはバグのような画面になりながら上へ上へと登っていく。タイムアタックするときは、ロスになるミスがあるとすぐに最初に戻ってやり直し、という流れで走っていく。本番もまさにコツコツなのだが、それよりも驚いたのは気が遠くなるような練習量だった。道中には何か所か、いわゆる難所があるわけだが、それ以外が簡単かと言われると全くそうではない。難所に着くまでの道も、何度も最短と言われる通り方を練習する。ひとつの難所の練習に3時間、4時間費やしていく。

もともとRTA JAPANというイベントを好きで見ていたけれど、生放送でタイムアタックするという緊張感のある場面で披露されるフレーム単位の技の裏に、過酷なコツコツがあるんだと、少し考えれば分かることがようやく可視化されて打ちのめされたわけである。

当の本人は、きちんと他のゲームで息抜きしたり、タイムアタックするゲームをやらない日も作っている。自然とやっているのだろうけれど、ゲームとはいえ練習を3時間も4時間も淡々とこなす映像は、私に勇気をもたらすのだった。


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コツコツと続けていても、実を結ぶとは限らないが、そういえば私にも最近ひとつ実を結んだことがある。スプラ3のバンカラマッチのウデマエが、ようやくSになりました。(勉強しろ)